金の成る木
どんな伝承か
昔、どこの城か分からないが、殿さんの奥方が身重のときに屁を落とし、そのために離縁された。月が満ちて男の子が生まれた。その子が七つになると、毎日城の周りを「金の成る木を売ろう」と言って回った。殿さんが呼んで、金の成る木を買おうかと言うと、子供は、金の成る木は屁を落とさぬ者が植えなければ成らないと答えた。人間に屁を落とさぬ者があるかと殿さんが言うと、子供は、自分の母は屁を落としたために離縁されたと言った。それでその子が殿さんの子だと分かり、七つで城の跡を継ぐことになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。