継子話 その1
どんな伝承か
昔、父が働きに出て留守の家に継子がいて、継母はそれが憎くてならなかった。母は髪を結ってやろうと言って継子を座らせ、釘を打ち込んで殺してしまった。帰った父が子はどうしたと尋ねると、死んだと答える。父は、死んだのなら頭を剃らねばならないと言った。釘を打ち込んだことが知れては困るので、母はこの子は髪を結うのが好きだったから自分が結うと言い張ったが、父が剃り始めると剃刀が打ち込んだ釘に当たり、殺したことが知れた。悪いことはできないものだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。