茶栗柿
どんな伝承か
ある所に男がいて、大阪へ出て商売をするのだが、何でも忘れてしまうのであった。茶や栗、柿や菜っ葉を売る八百屋であったが、売り歩くとき一つ一つ言わずに「茶栗柿ふ、何ぬかす」と言って回ったので、誰も買ってくれなかった。主人に叱られ、今度は割木を売りに行けと言われたが、割木ということを忘れて「大仏さんの爪楊枝はいらんかい」と言って売り歩き、これも一つも売れなかった。お前のような阿呆は仕方がないと言われたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。