ある男、酒一升買ってバイクモーターで帰る途中、どこか
どんな伝承か
ある男が酒を一升買い、バイクモーターで帰る途中どこかへ瓶をぶつけて、酒が全部バイクにかかってしまった。ああ惜しいことをしたとムシャクシャしながら車を飛ばしていると、交通取締りの網にかかった。おまさん酒を飲んでいるだろうと言われ、飲んでいませんと答える。嘘を言うな、酒の匂いがプンプンしているじゃないかと詰め寄られ、酒の匂いがしたらいけませんかと返した。当たり前だ、飲酒運転をしてはいけないぐらいのことを知らないのかと言われると、モーターが酒を飲んでも飲酒運転になるとは知らなかった、それは何という法律に書いてあるのかと、虫の居所が悪かったのか、さんざん警官に食ってかかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)
松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。