ぬけまいり
どんな伝承か
ある所へ娘を嫁にくれと言って来た。家の娘は何も知らないがと言うと、構わない、うちで教えるからというので嫁にやった。田舎から町がかった所へ行ったのである。ある晩、嫁が便所へ行きたいと言って上品に「さんぐに行って来ます」と言うと、婿は夜は行けない、明日行けと言う。それでも今晩行かねばと言い合ううちに、小便が出てしまった。婿が驚くと、嫁は、さんぐに行きたいと言うのに行かせてくれないので抜け参りをしましたと言ったという笑い話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。