仕事を休んで祝った妻木郷
どんな伝承か
九月の中ごろになると、ええじゃないかの流行は東美濃にも及んだ。土岐郡の妻木郷では、職人や工人までが仕事を休み、酒肴や赤飯を用意して盛大に祝ったという。同じころ、中山道の北にあたる加茂郡にも波及し、札が降ったと伝えられる。やがて十一月には領主の側から厳しい取締り令が出され、美濃での流行はやんだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。