暮れの山道に飛来した火輪
どんな伝承か
明治四年十一月十二日の夕暮れ、足摺山の峯山神から降った神官一同は、日が暮れて人の顔も見分けられぬ中をようやく小道に出た。そこから二十間ほど歩いたとき、東の方から斗ほどの大きさの火輪が飛んで来て、十間ばかり手前で忽ち散乱し、そのまま行方が知れなくなった。一同は社司北代氏の家に帰って休息したが、その夜九時ごろには再び白皇神社へ進んで拝式を行っている。鎮祭の道中で幣の振動や空からの声に遭った直後の出来事で、御届にはこれらが奇異なる事として書き留められている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)