吃音が伝染した福来の体験
どんな伝承か
福来友吉はかつて大阪市の吃音家である知人の家に十日間ほど滞在した。日々語り合ううち、その吃音に多少の不快を感じていたが、東京に帰って大学で講義をした際、思いがけず妙な箇所で発音がつかえてしまうことに気づいた。四、五日のうちに元の調子に戻ったものの、一時はひどく不快であったという。福来はこれを、模倣しようという意志が無くとも、吃音の観念を強く意識すること自体が発音器官を刺激し吃らせるためだと説明している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
観念は生物なり(福来友吉・心霊・念写研究・大正〜昭和(戦前))
観念と身体との関係(物心関係論の歴史・物心相即・観念は生物也・観念活動の規定条件)、「我の能力」と人生(我の能力とは何か 等)を中心に、念写・透視の発見者である福来博士の独自の心理哲学を展開。各項目の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで網羅した心霊哲学書。