小次郎を怒らせた武蔵の精神術
どんな伝承か
福来友吉は、巌流島での試合を宮本武蔵の精神術という角度から読み解いている。武蔵は約束の刻限に二時間も遅れて島へ渡り、紙撚りのたすきに木刀という粗末な身なりで現れた。待ちくたびれた小次郎は声を荒らげて遅参を責めるが、武蔵は聞こえぬふりを通し、さらに「小次郎負けたり」と言い放って相手を煽った。福来によれば、これが第一の術である。人は腹を立てれば心が乱れ、体の働きまで損なわれる。西洋の玉突きですら、名人同士の勝負では家を出がけの些細な立腹が勝敗を左右するという。まして真剣の剣道では、泰然として動じない心こそ第一だと説く。
原典より
* 第八 縁起を附けること* 第九 気合* 第十 正々堂々* **透視の研究**,* 第一 八人の通力者* 第二 御船千鶴子嬢の透視* 第三 長尾郁子夫人の透視* 第四 森竹鉄子嬢の透視*…—— 観念は生物なり(福来友吉・心霊・念写研究・大正〜昭和(戦前)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
観念は生物なり(福来友吉・心霊・念写研究・大正〜昭和(戦前))
観念と身体との関係(物心関係論の歴史・物心相即・観念は生物也・観念活動の規定条件)、「我の能力」と人生(我の能力とは何か 等)を中心に、念写・透視の発見者である福来博士の独自の心理哲学を展開。各項目の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで網羅した心霊哲学書。