下関海上の女の首
どんな伝承か
下関から豊前の内裏へ渡る海上一里の間では、しばしば妖怪に遭うと伝わる。船頭当蔵は客に平家一門の話を慎むよう頼んでいたが、ある年西国へ向かう侍たちがその話をすると、海上に女の首が幾十となく打ち乱れて浮かんだ。髪は蛇のようにのたうち、顔ばかり白く光っていたという。船頭が念仏を唱えると、女の首はやがて波間に沈んでいった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集