乗り込んで来る死人
どんな伝承か
岐宿での話。以前つづら山から転落して死んだ男があった。ある夜、白石の若い衆が二、三人で舟釣りに出ると、その死んだ男が幽霊になって舟に近づいて来た。経を読んだところ、かえって舟の中まで入って来たので、皆は恐れて顔を上げる者もなかったという。また明治三七、八年ごろ、鰐河付近へ石火を採りに行った若い女三人が満潮のため死んだ。その後、明治四四、五年のある夜、烏賊を釣りに出た若者の舟へその三人が幽霊となって乗ろうとし、櫓で戦ううちに舟を海へ落としたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。