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田中河内介の話にまつわる十七年の怪異

所在地東京都中央区京橋(画博堂)
年代近代〜現代
登場徳川夢声、池田弥三郎、呉清源、久保田万太郎、体験者、落丁本を贈った著者、対談相手、句会の同席者
出典第四の世界―心霊現象のなぞをとく

どんな伝承か

大正の初め、東京京橋の画博堂三階で持ち寄りの怪談会が開かれていると、見知らぬ男が加わり、寺田屋事件のあとの田中河内介の最期を明かすと言いながら同じところへ何度も話を戻し、気づくと机に伏して死んでいたという。徳川夢声はこの出来事を後に人づてに聞いた。昭和十八年の夏、映画のロケ先で夢声が河内介の話をすると、老マネージャーが急に目の前が暗くなったと井戸の水をかぶりに走った。帰りに河内介の本を買い、遺体を葬って座摩神社と祀ったくだりを読んだとき、電車はちょうど座間駅を通っていた。後には偶然その本の著者と同席し、贈られた別の本では河内介の頁だけが落丁していたという。

原典より

あきれて、多くの人々が座を立ったが、やがて見ると、小机の上にうつぶせになったまま、その男は死んでいた。—— 第四の世界―心霊現象のなぞをとく(田中千代松・1960年(昭和35年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

第四の世界―心霊現象のなぞをとく(田中千代松・1960年(昭和35年))

『第四の世界―心霊現象のなぞをとく』は、田中千代松が一九六〇年に著した心霊現象の解説書である。予言・千里眼・霊聴・霊言・自動書記・サイコメトリーなどの霊能から、幽霊の体験記、物質化した霊像、叩音、物体移動、心霊写真、ルルドの奇蹟、起訴された霊媒、デューク大学の超心理学までを、日本と欧米の事例を交えて扱う。東京大学教授後藤以紀の推薦文とまえおきに続く十六章で構成し、むすびで心霊研究のあり方を論じる。

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