ロー幽霊にやられる易者
どんな伝承か
石垣島の字石垣に住むお化け封じの易者ミンナー主は、ある晩、四ヵ村から東へ四キロの大浜村で祈禱を終え、午前二時半ごろ帰途についた。月が明るく珊瑚の街道は昼のようであった。平得村の入口で白い仔豚の幽霊が出たが経を読んで退散させ、古井戸の白衣の女も消えた。得意になって平得村を通り過ぎ松林にさしかかると、例のローローローという声が聞こえた。下駄に座って祈禱をするとあたりは真っ暗になり、読経を重ねて月光が戻る。振り返ると眼を剥き口の裂けた幽霊が掴みかかろうとしていた。彼は裸足で逃げ、その晩から発熱して床についた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
沖縄怪談集 逆立ち幽霊(伊波南哲・昭和初期(推定1920年代~1930年代))