お化け封じの術
どんな伝承か
石垣島の字石垣に、お化け封じの術を心得た変わり者の易者がいた。耳が小さいことから「ミンナー主」と呼ばれた六十年輩の小男で、お化けや幽霊を見分ける眼を持ち、家や墓の落成、家畜の病のたびに招かれた。豚小屋のそばにびっこの女の化物が立っていると告げ、塩をまいて経を唱えて退散させるのが常であった。彼によれば四ヵ村から東の平得村・大浜村へ通じる街道筋には化物の根城があり、珊瑚礁の岩のそばに山羊の化物、平得村の入口の松林に赤子を負った女の幽霊、村はずれの古井戸に白衣の女の幽霊が出るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
沖縄怪談集 逆立ち幽霊(伊波南哲・昭和初期(推定1920年代~1930年代))