大川部落の古井戸での霊遭遇
どんな伝承か
著者は少年から青年期にかけて八重山児童学友会を主催し、小学校の子供たちに童話や武勇伝を話して聞かせていた。会を終えて帰るときは勇敢な少年を二、三人連れて行くのが常であった。沖縄では幽霊の出る場所は榕樹や福木の老木の下、森や古井戸や墓地と決まっていたからである。ある日曜の夕暮れ、白衣の女の幽霊が出ると噂される大川部落の道端の古井戸のそばを通ったとき、同行の少年たちが怖くなって馬を走らせてしまい、著者は一人取り残された。青白い街灯が幽霊に見え、死ぬ思いで家に辿り着いたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
沖縄怪談集 逆立ち幽霊(伊波南哲・昭和初期(推定1920年代~1930年代))