松江の生き霊事件
どんな伝承か
昭和三四年、松江法務局が人権侵害の疑いで扱った「生き霊事件」がある。那賀郡K村の米屋のかみさんが小学校のPTAの会で急に倒れたため、浜田市の祈禱師に診てもらうと「この病気は生き霊八分に病気二分だから、生き霊をはらえばなおる」といわれ、「この生き霊は隣家のAさんが憑けたものだ」と断定された。この話が評判になり、Aさん(五二)は村に居づらくなって、たまりかねて浜田市の人権相談所に訴え、法務局が乗り出した。医者は中風と診断していたという。山陰地方は今なお狐憑きの多い土地柄である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。