寺道の天満宮と悪病退散のお籠り
どんな伝承か
木屋瀬三丁目には、永源寺と向き合う袋小路の横町があり、寺道と呼ばれる。ここに面する三十軒ほどの家は、毎月二十五日、寺の境内に立つ天満宮の小さな祠の前でささやかな祭りを営む。御神体は納められていないが、家内の安全を願う大切な行事とされる。昔この一角に悪い病がはやったとき、人々が大字野面の八所神社に願をかけると、ほどなく病は退いて元の暮らしが戻ったという。それから寺道の人々は年に一度、八所神社へお礼のお籠りに出向き、これを絶やさなければ病は起こらないと信じている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。