マンナーが救った按司の娘
どんな伝承か
北山王子の子孫マンナーは、大里城の叔父を頼って来たが、南風原の農場へ回されて牛買いを勧められた。ある日、中頭で牛を買って帰る途中ににわか雨に遭い、牛を木につないで墓の前で雨宿りをしていると、急に片方の髪を引かれた。生き身か死者かと問うと、細い女の声で生身だと答える。石をこじ開けると、白い衣に青ざめた顔の女が出て、ウチンミ按司の娘だと名乗った。急ぎウチンミ城へ走って知らせると、七日忌の支度は祝いに変わり、浸してあった餅米は赤飯にしてカシチーと名づけ祝われた。これがカチシーの始まりだという。話は王の耳にも届き、褒美の金は今も親国の家宝として伝わる。マンナーは娘と結ばれ、首里王府を守る役に就いた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。