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若胡屋の白壁に残る禿の血の手形

所在地広島県呉市豊町御手洗(若胡屋)
年代江戸中期
登場禿、幼女、遊女
出典心霊大全

どんな伝承か

江戸時代の中頃、大崎下島の御手洗港にあった大きな遊郭、若胡屋で凄惨な事件が起きた。当時の遊女は鉄粉を煮て染料にし、歯を黒く染めて馴染み客の前で人妻を装う習わしがあったが、ある日、禿と呼ばれる幼い雑用係が差し出したお歯黒がうまく乗らなかった。客を待たせて苛立った遊女は、煮え立つ鉄粉水を禿の口へ無理やり流し込み、幼女を死なせてしまう。部屋の白壁には、苦しんで黒い血を吐いた禿の手形が焼き付いたように残り、どうしても消えなかったという。以後、遊女が鏡台に向かうたび禿の亡霊が現れてお歯黒をせがみ、百人を数えた遊女も一人また一人と欠けて店は廃れた。建物は幕末に隆法寺となり、戦後は引揚者住宅を経て町の集会所になっている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代)

奇怪なお菊人形(心霊大全)/心霊写真と自殺者の霊/北海道の怪奇現象/憑依と祟り/中岡俊哉の心霊蒐集

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