南風原善縄御嶽の亀と大屋子
どんな伝承か
南風原間切宮平村の善縄御嶽は、もと善縄大屋子という人の屋敷であった。ある日大屋子が我謝の海辺で魚を捕る柵を見回っていると、一匹の亀を見つけた。そこに一人の女性が現れて亀を大屋子の背に負わせ家に持ち帰らせたが、亀は途中で大屋子の首に噛みつき、その傷がもとで大屋子は死んでしまった。葬送の三日後に墓所へ行くと亡骸が無く、空中から声がして、大屋子は死んだのではなくギライカナイに参ったのだと告げた。その屋敷にたちまち薄マネコバが生い立ったことから、これを御嶽として祭ったと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。