玉御殿と木田大屋
どんな伝承か
木田大屋は首里の王に仕え、頭が切れて霊感もあり、ユタのようなことをしたという。皇太子が病気になった時、王に相談されて方々の嶽を拝めばよいと言い、その通りにすると治った。王に可愛がられたので、ほかの家来たちが妬み、鼠を一匹入れた箱の中を見せずに何匹いるかと問うた。木田大屋が三匹と答えると、家来たちは嘘をついて人をだましていると王に訴え、王は怒って安謝の港の刑場で死刑にせよと命じた。刑場で箱を開けてみると、鼠は子を二匹生んで三匹になっていた。王は早馬で止めさせようとしたが間に合わず、木田大屋はすでに首を打たれていた。王は悲しみ、前川から首里の玉御殿へ移して一番真中に葬ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。