枝を伐って祟った庚申堂の松
どんな伝承か
新山通三丁目の庚申堂の傍らに、樹齢百年ほどの松が立っていた。先年、電灯を取り付ける工事で人夫がその一枝を伐ったところ、たちまち祟りがあって病み患ったという。以来、人々はこの松を恐れ、道路の改築のときもわざわざ道を曲げて避けた。古老の説では、八百年余り前、西国の武士だった原田七左衛門・同彦左衛門・増八左衛門の三人がこの場所で切腹したという言い伝えがある。地主の田中金三郎はいまも祠を営み、この無縁の霊を祀っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。