刃物を当てられぬ高橋家の大欅
どんな伝承か
北鹿浜町の高橋家の庭には大きな欅が立ち、その根方に八幡社が祀られている。傍らには板碑が数枚並び、境内の欅は枯れ朽ちても刃物を当ててはならない、この地所は名義替えも売買も許さない、と刻んだ石碑が建つ。近くの大杉の根元からは梵字の巻物が出たとも伝わり、百年ほど前に欅へ刃を入れたところ人間の血が流れ出たという。以来この欅の大枝が折れる年には、家族や村に必ず異変が起こると恐れられ、巻物は木神様として八幡社に祀られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。