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死神が引き込むという中野の踏切

所在地東京都中野区中野(魔の踏切)
年代昭和二十三年
登場
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

昭和二十三年から三十二年ごろまでのこと。語り手の実家は中野にあり、そのすぐ近くに魔の踏切と呼ばれる踏切があった。中央線の東中野寄りにある無人の踏切で、妹が生まれた夜も産婆を呼びにここを通ったほど、近所の人がよく使っていた。あるとき、南側の道から走ってきた三、四歳の幼児がそのまま踏切へ飛び出して即死した。急停車した運転士が線路脇へそっと横たえた子を、小学校低学年だった語り手は見ている。やがてエプロン姿の女が駆け寄り、いつまでも抱いて泣いていた。以来ここを通ると死神に線路へ引き込まれると言われた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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