乙女ヶ池
どんな伝承か
古老の話に、堀尾吉晴が松江城を築いた折、人柱を立てたという。大手前で盆踊りをしていた中から美しい姫が連れ出され、生き埋めにされた。姫は盆踊りが上手だったので、以後、器量よく踊りの巧みな娘が踊ると天守閣が鳴動し、城の近くでの盆踊りは厳禁されたという。のち寛永十五年、松江に入府した松平直政が本丸の天狗の間に上ると美女が現れ、この城は自分のものだと言った。直政が城を譲ると答えると、美女は微笑んで消え、翌日その霊にコノシロが供えられたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。