弁慶森・弁慶島
どんな伝承か
長海町の長見神社に弁吉女霊社という小祠があり、弁慶の母を祀っている。伝説によれば弁吉女は紀伊国田辺村の郷士誕象の娘で、長海村に来て間見谷という山道で天狗に出逢って懐胎した。十三か月で弁慶を出産したが、性質が凶暴なので母はこれを憂い、弁慶島に放逐した。弁慶は毎日小石を運んで海を埋め、通路を作って帰って来たという。母は弁慶が十七歳の時に死んだので、祠を建てて弁吉女霊神と祀り、長海を出発したという。当神社には弁慶直筆の巻物が一巻秘蔵されている。(『八束郡誌』)
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。