闇の帝王・酒呑童子
どんな伝承か
丹波国大江山には鬼神が棲み、日暮れになると近国他国の者までも数知れず捕らえて連れ去ったと『御伽草子』の「酒呑童子」は伝える。酒呑童子は酒顚童子とも書かれ、その名は「捨て童子」に由来するとも考えられている。故あって山中に捨てられた子どもが、やがて巨大な力を持つ者へと育ち、妖怪として恐れられるようになったのだという説である。
原典より
さて、『御伽草子』群の一つに、「酒呑童子」があって、「丹波国大江山には鬼神のすみて日暮るれば、近国他国の者までも、数をも知らずとりて行く」という。—— にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・現代(著述)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・現代(著述))
国文学者・阿部正路『にっぽん妖怪の謎―古代の闇に跳梁した鬼・天狗・河童・狐たちは生きている!?』。日本の妖怪を文化史・文学史の視点で論じる。第1章では西遊記・酒呑童子・両面宿儺・赤鬼青鬼などの鬼、石ノ森章太郎やナウシカ・未来の妖怪、地獄の辞典、ケンタウロスを扱う。