村はずれに古式の産屋が残る
どんな伝承か
京都府福知山市三和町大原は、産屋での出産が遅くまで残ったところである。川合川の川べりに、茅葺き屋根だけを地面に置いたような天地根元造りの産小屋が建ち、土間には川砂が敷かれている。説明板によれば、出産の折りには一二把の藁を持ち込み、出入り口に魔除けとして古鎌を吊り、七日間籠もって産後も三日間籠もった。この習俗は昭和二十三年ごろまで続いたという。砂は対岸の大原神社が「安産御守砂」として管理していた。大正十年生まれの女性は、昭和二十六年に一日だけ籠もったと語った。
原典より
産婦の死と「ウブメ」安産祈願と犬卒塔婆渡し舟で出産した女性の話花見潟墓地遺骨は穴に投げ入れる両墓制と散骨—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)