異形と異界
どんな伝承か
琵琶湖畔の大津は、江戸・大坂・京の三都を結ぶ要地であるとともに、「逢う魔が時」につながる、この世とあの世の接点とされる土地だという。大津といえば大津絵が知られ、なかでも鬼の念仏の絵が親しまれている。大津の近くを流れる瀬田川にかかる唐橋のあたりからは、龍宮につながる道があるとも伝えられている。
原典より
時に、三井寺の鐘の殷々と響くのを聞く琵琶湖畔の大津は、江戸、大坂そして京の三都を結ぶ大切な地上の要だが、一方、逢津でもあって、この世とあの世の接点であり、〈かはたれ時〉と〈たそがれ時〉をも結ぶ逢う魔が時にもつながる。—— にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・現代(著述)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・現代(著述))
国文学者・阿部正路『にっぽん妖怪の謎―古代の闇に跳梁した鬼・天狗・河童・狐たちは生きている!?』。日本の妖怪を文化史・文学史の視点で論じる。第1章では西遊記・酒呑童子・両面宿儺・赤鬼青鬼などの鬼、石ノ森章太郎やナウシカ・未来の妖怪、地獄の辞典、ケンタウロスを扱う。