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外法箱を落とした福正院

所在地鳥取県倉吉市
年代約200年前(江戸期)
登場福正院、本括役木村平作、上野忠親、験僧、記録者
出典日本の憑きもの――俗信は今も生きている

どんな伝承か

約二百年前、因州鳥取の上野忠親が記した『雪窓夜話』に次の話が載る。藩の本括役木村平作が土蔵にしまった御用銀三貫目を紛失し、いくら詮索しても分からない。その頃、伯州倉吉の福正院という名誉の験僧が鳥取に来ていたので占わせたところ、何月何日に何某が盗ったと名まで言い当てた。ところがある日、急の迎えであわただしく宿を出るとき、懐から服紗に包んだ香合を落とし、その日に限って伺いが一つも当たらない。大事な外法箱を落としたのである。取り返しに戻ると、箱の中から安く返すなという声があり、結局もうけた銀を全部はたいて返してもらった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・石塚尊俊・民俗学・昭和(民俗調査))

民俗学者・石塚尊俊『日本の憑きもの―俗信は今も生きている』。日本各地の憑きもの俗信を実地調査と文献で体系化した研究の決定版。

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