足跡様
どんな伝承か
倉吉市の円谷から若宮へ行く竹田川沿いの道路のそばに巨大な岩があり、巨人の足跡のようなものが残っている。これを足跡様といい、対岸の大原にある弁慶岩と関係づけて弁慶の足跡と伝えている。昔、弁慶が頼朝の部下に追われてここへ来た時、大原の山に登って大薙刀をつき、追手の兵をにらみ下ろして、かけ声もろとも今の円谷の岸の岩の上へ飛び移った。その時に両方の岩へ残した足跡によって、一方を弁慶様、一方を足跡様と呼んだ。大原の弁慶岩はもと山上にあったが、明治二十六年頃に竹田川へ転落し、この岩のために流水が変わって、大原は水害をまぬがれるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。