動かせぬ大手町の将門首塚
どんな伝承か
東京・大手町のビル街の一角に、平将門の首塚がある。都心の一等地でありながら、動かそうとすれば祟るというので建物が建てられず、周囲の会社では塚に背を向けて座ると左遷されるとまで言われてきた。伝説によれば、京の市に晒された将門の首は三日目に白い光を放って飛び上がり、大地を揺るがして武蔵国へ落ちた。人々は首を弔って塚を築いたが、塚は鳴動し光を放って祟り続ける。困り果てた様子を知った時宗の真教上人が、これを神田明神に合祀して関東の守護神としたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
呪術と占いの日本史(渋谷申博・瓜生中・呪術・占い史・現代(解説))
渋谷申博・瓜生中『呪術と占いの日本史―歴史を動かし庶民が信じた知られざる闇の系譜』。古代から近世まで、日本史を動かした呪術・占い・呪詛・怨霊を時代別に解説する。第一章(古代)では屈葬・土偶の人形呪術・鳥信仰、卑弥呼の鬼道、大国主尊伝説、トコヒの呪いと盟神探湯(ウケヒの審判)、妖怪にされた土蜘蛛、景戒の夢占い、人柱伝説、橘奈良麿の僧人形・子狐串刺しの呪詛、童謡の予言、道鏡と宇佐神宮の託宣、怨霊の祟りと遷都を扱う。