狐に魚を盗まれた魚商い
どんな伝承か
昔、河内で魚を仕入れた男が天秤棒に担いで山鹿の方へ売り歩いていた。途中で疲れて休んでいると、遠くのソバ畑を川と思い込んで着物の裾をからげ歩き回る人を見つけ、狐に化かされていると笑っていた。ところが立ち上がって荷を担ぐと、いつの間にか自分のメゴの魚がすべて盗まれており、笑っていた本人こそが狐に化かされていたのだった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史・自治体史(民俗))
『河内町史 柑橘・民俗編』所収の昔話・伝説。熊本県河内町(現熊本市)に伝わる三十八話の口承を採録する。