継子と椎の実拾い(底抜け袋)
どんな伝承か
ある時、継子の姉と実の子の妹が山へ椎の実を拾いに行った。母親は実の子には底の縫ってある袋を、継子には底の抜けた袋を持たせた。継子はいくら拾っても袋が一杯にならず、日が暮れて地蔵堂に泊った。地蔵様に言われた通り、鬼が集まって酒盛りやバクチを始めた夜明け近くにバッチョ笠をばたつかせて鶏の鳴き真似をすると、鬼たちは慌てて逃げ去り、あとに宝物が残された。継母は欲を出して実の子を同じ堂に泊めたが、実の子は鶏の真似が下手で鬼に見つかり食べられてしまったという。
原典より
やがて夜中になり、どこからとも無く鬼が集まってきて酒盛りやバクチを始めた。—— 河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史)
『河内町史 民俗編――昔話・伝説』は、河内町の町史の民俗編のうち、子守歌と昔話・伝説を収めた部分である。伝承者の名を添えた子守歌二編と、昔話と伝説の違いを述べた前置きに続き、継子譚・異類婚姻譚・和尚と小僧・愚か婿など全国に分布する型の昔話と、岩戸の観音、金峰山と飯田山、小野小町、弘法大師にまつわる土地の伝説を、第一話から第三十八話まで番号を振って並べる。多くの話には話型の名や類話の広がりを短く添える。