おむすびコロコロ
どんな伝承か
ある所の爺がオニギリを持って山へ仕事に出かけ、転んだ拍子に側の穴へ落としてしまった。穴の中から「オニギリコロコロスッテントン」と音がするので面白くなり、次々と持ち物を落とし、しまいには自分から転げ落ちた。穴の中には鼠がたくさんおり、礼を言って御馳走をし、土産まで持たせてくれた。翌日、隣の欲張りな婆が同じように穴へ落ちてもてなされたが、鼠の宝物まで欲しくなって猫の鳴き真似をしたところ、あたりは真暗になって何もかも消え、気がつくと野原の真中におり、体中に噛み傷や掻き傷ができていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史・自治体史(民俗))
『河内町史 柑橘・民俗編』所収の昔話・伝説。熊本県河内町(現熊本市)に伝わる三十八話の口承を採録する。