てんぼ大須古
どんな伝承か
大須古のあとかくしの雪といって、十二月二十三日には雪が来るという。この日はてんぼ大須古がお諏訪さまの女神に逢いに行くので、手足のないその跡を雪が隠してくれるのだといい、この祭りには二又の大根を供える。ある日、大須古が谷内畑で弁当を広げると握り飯が鼠穴に転がり落ちた。掘っても見つからずにいると鼠が現れて礼を言い、背に負ぶさって目を閉じよと言う。目を開けると立派な御殿で、鼠たちが米搗き唄で囃していた。大須古が驚かせようと猫の鳴き真似をすると、あたりは真っ暗になり取り残された。しゃにむに泥を掘って外へ這い出たときには、指までもすり減っててんぼになっていたという。
原典より
大須古のあとかくしの雪っていうて、十二月の二十三日は、雪がくるげと。—— 鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史・自治体史(民俗))
『鹿島町史 通史・民俗編』所収の伝説。石川県鹿島町(能登・現中能登町、石動山麓と邑知地溝帯)に伝わる自然・信仰・歴史伝説を採録する。