バケツバキ(化け椿)
どんな伝承か
石川県鹿島郡越路村(現・中能登町)のある旧家に、椿の木があった。これは古府の城主から根分けされたものだが、城主がその家を訪れると、椿は喜んでおどり出したという。岐阜県不破郡赤坂町青墓の古墳にも、椿の老木が生えている。夜、その下を人が通ると、美人に化けて路傍に佇んでいるという。この古墳はかつて村人が発掘して祟りを受けたため、供養のために椿を植えたものだと伝わる。椿は古来、このような怪異をなす木と信じられていたのだろう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承