二条院釣殿の浦島の弟
どんな伝承か
陽成院の御在所であった二条院には大きな池があった。ある夜、池に臨む釣殿で宿直の男が眠っていると、小さな手が顔を撫でるのに気づき、その手をつかんで捕らえた。現れたのは干からびた小柄な翁で、「われは浦島の子の弟、ここに千二百余年住む主なり。社を建てて祀ってくれ」と乞う。男が拒むと、翁はたちまち大男に変じ、宙に蹴り上げた男をひと口に喰らってしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・昭和)
早川純夫『日本の妖怪』。神話時代から江戸まで、日本の妖怪と妖異を歴史の流れに沿って描く。