六部谷
どんな伝承か
六部が大金を持っているのを知った者が、小豆飯をさしあげるからと引きとめた。鍋に塩を入れて小豆の煮えるのを遅らせ、待ちかねた六部を谷まで誘い出して殺してしまったという。それから、あやしげな鈴の音や六部の鉦の音に誘われて、六部谷の奥深くへ入って行った人もある。炭焼きをしていると何度も炭がまの天井が落ちるので祈禱してもらったところ、六部を埋めた石をかまに使っていた。その石をすべて集めて六部の墓を祀ってからは、あやしいことは起きなくなったという。
原典より
六部さんが大金を持っているのを知り、小豆飯をさしあげるからと引きとめた。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。