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みずから歩いた極楽寺の石の仁王

所在地香川県さぬき市長尾(極楽寺)
年代伝承
登場桂洞法印、語り手、伝承者、極楽寺の僧
出典新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説

どんな伝承か

長尾の極楽寺に桂洞法印という高僧がいた。大阪で浮かない顔の石屋に事情を尋ねると、注文を受けた仁王像を寺に断られたのだという。法印はそれを引き取り、大阪から志度へ帰り着いたが、長尾まで運ぶ手立てがない。困っていると、石の仁王はひとりでに法印の後をついて歩いてきた。のちに法印がこんぴら参りに出た折、袖の下からのぞくと極楽寺が燃えていた。紙で鳥をこしらえて飛ばすと本尊は無事に運び出された。帰った法印が寺を守れなかったと厳しく叱ると、仁王は地団駄を踏んで悔しがった。そのため今も仁王の足は地面から一寸ほど浮いているという。

原典より

極楽寺に桂洞法印という偉いお坊さんがいたが、大阪の石屋が浮かぬ顔をしていたのでわけをきいた。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))

香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。

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