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方向を狂わせる那覇の迷宮

所在地沖縄県那覇市
登場島尾敏雄、作家
出典妖怪の民俗学――日本の見えない空間

どんな伝承か

島尾敏雄は那覇の町をあてもなくさまよい歩くのを楽しみ、いたるところにある迷路に心を引かれた。道幅は狭く路地裏が入り組み、町の骨組みは三角形を寄せ集めたようで、京都や奈良のように道が平行や直角に走ってはいない。一度足を踏み入れると方向の感覚が狂い、思いもよらぬ場所へ出てしまう。歩いていると不意に視界が開け、谷間の町の向こうの丘に白い家々が重なって見える。島尾はこの町を、毛細管の先に似た小宇宙、迷宮のような幻想都市だと言い表した。細い路地を行くと、やがて石敢当の文字が目に入ってくる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪の民俗学――日本の見えない空間(宮田登・宮田登・民俗学・昭和(現代民俗学))

民俗学者・宮田登が、妖怪を『日本の見えない空間』の問題として論じた現代民俗学の名著。Ⅰ妖怪のとらえ方では、柳田国男『妖怪談義』の妖怪論(妖怪は出る場所が決まり、零落した神)と、幽霊(都市の人間関係から相手を追って出る)との区別、昭和五十四年に流行した口裂け女(受験社会で母に叱られる子供の心意の投影、『喰わず女房』の鬼女の再来)と産女、島根県松江の雲州皿屋敷のお菊、明治の井上円了の妖怪学と真怪・仮怪の分類を扱う。

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石敢当

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