産の手伝いに出る汗かき地蔵
どんな伝承か
奈良ホテルの東に、子安地蔵と呼ばれる石像をまつる堂がある。ある夜、堂守が目を覚ますと、これからお産の手伝いに行かねばならぬという声が聞こえた。不審に思って堂の中をうかがうと、地蔵の姿がない。翌朝あらためて覗いてみると、像は全身に汗をかき、びっしょりと濡れていたという。今でも近所に産があるときは、決まってこの地蔵の体が濡れているのだと語られている。
原典より
奈良ホテルの東に子安地蔵尊と呼ばれる地蔵尊をまつっている。—— 奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史・自治体史(民俗))
『奈良市史 民俗編』第十一章所収の伝説。奈良県奈良市に伝わる木・石・塚・水・山・森・社寺・人物・動植物・町名の伝説を昭和三十七年からの探訪で集成する。