帯を解いて安産した染殿皇后
どんな伝承か
今市町の帯解寺は、重要文化財の子安地蔵尊を本尊とする。縁起はこうである。文徳天皇の后である染殿皇后は、身ごもって月が満ちてもお産に至らなかった。ある夜、都の南に地蔵をまつる寺があり、その像に帯を掛け、同じ帯を皇后の身に巻いて解けば産は軽くなる、という夢のお告げがあった。使者を出すと告げのとおりの寺が見つかり、言われたままにしたところ、丸々とした皇子が無事に生まれた。天皇も后も喜び、寺は帯解寺と呼ばれるようになったという。
原典より
須山町の東金坊に弘法大師作といわれる地蔵尊がある。—— 奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史・自治体史(民俗))
『奈良市史 民俗編』第十一章所収の伝説。奈良県奈良市に伝わる木・石・塚・水・山・森・社寺・人物・動植物・町名の伝説を昭和三十七年からの探訪で集成する。