化かすつもりが化かされた酒好きの爺
どんな伝承か
酒好きの老人が祝いの席に招かれて出かけるとき、妻は、北川におさき狐が住んでいるからあまり飲まずに早く帰るように、と念を押した。老人は、今夜は自分のほうが化かしてやる、と言って出て行ったが、約束はどこへやら、したたかに酔い、ごちそうを土産に帰路についた。すると道に美しい娘が現れる。ふらふらと後を追ううちに、化かすどころかすっかり化かされ、持っていたごちそうをひとつ残らず取られてしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌・自治体史(民俗))
『南佐久郡誌 民俗編』第十三章所収の伝説・世間話。長野県南佐久郡に伝わる口承を採録する。