見付宿髪結松五郎方への伊勢お祓降下
どんな伝承か
慶応三年八月十五日、天竜川を東に越えた見付宿では、宮小路の髪結松五郎方へ伊勢皇太神宮のお祓が降った。翌日には馬場の若狭屋が供物と投げ餅を提供し、つづいて見付宿の所々にもお祓が降り、十八日には若狭屋へも降った。そこで町内の若者が集まって社をつくって飾り立て、付近から幟や提灯の寄進もあり、これに参詣する者もあった。翌日は餅を搗いて町内の若者に振舞い、二十日には女子供を呼んで賽銭や餅をまき、祝宴を終えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。