造り酒屋所有のモルタル洋館と木造二軒
どんな伝承か
岐阜県大垣市の繁華街、国道二十一号線沿いに、大垣の新名所として観光バスガイドにも紹介される幽霊屋敷があった。造り酒屋・渡辺徳次郎所有のモルタル造り二階建て洋館とその両脇の木造二階家で、昭和十五年ごろに借家として建てられたものだったが、戦後に東側へ興行師の中島家、西側へ三世帯が入居すると、障子に女の影が映る、無人の階段を人が上下する足音がする、戸がひとりでに開閉するといった怪異が相次いだ。終戦後に住んだ五世帯はそろって退去し、後に入った電気通信管理所のS氏一家も一年で、渡辺家の娘夫婦・成田さん一家も神主のお祓いを受けて入居したが一年ほどで転出した。屋敷のすぐ裏手が墓地であることも、亡霊のうわさを裏付けるものとされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・昭和40年代(1960年代後半))
天狗は実在する=外川初次郎と天狗界/人魚の捕獲(カイ諸島)/日本列島のミステリー地帯/UMA・未確認生物/空中飛行と神隠し