屋久島の「神隠し」
どんな伝承か
昭和二十八年七月十五日、新盆にあたる暑い日の夕方、鹿児島県屋久島の中間部落に住む漁業笹上繁蔵の妻初子は、七歳の三女佳子を連れて裏山へ登った。そこは部落の墓が四、五十も並ぶ見晴らしのよい小さな丘で、初子はおはじきを与えて墓の掃除を始めた。二十分ほどして振り返ると佳子の姿は消えていた。部落中を狩り出して山を捜し回ったが行方は知れず、神隠しだと騒がれた。一か月ほど経って、狩人がそこから十キロも離れた七五岳の中腹で、大木の根元に女の子の下駄をそろえて置いてあるのを見つけたが、本人は見つからなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・昭和40年代(1960年代後半))
天狗は実在する=外川初次郎と天狗界/人魚の捕獲(カイ諸島)/日本列島のミステリー地帯/UMA・未確認生物/空中飛行と神隠し