くくり罠のイノシシを盗んで射殺
どんな伝承か
著者の姻戚に狩猟を趣味とする男性がいた。平成十年代の後半のある日、その男性は仲間と二人、銃を持ち猟犬を連れて高知県西部の山間へ猟に入った。獲物を求めて山中を歩いていると犬が激しく吠えはじめ、見ると大きなイノシシがくくり罠にかかっていた。周囲には誰もいないが、じきに仕掛けた者が見回りに来るはずである。二人は失敬することで一致し、見つかれば警察沙汰になると焦りながら銃口を向けて射殺し、罠を外して近くの軽トラックまで引きずった。帰宅して解体し肉は山分けにされ、冷凍肉の一部は著者のもとにも回ってきたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)