殺人事件の船の亡霊
どんな伝承か
殺人事件のあった船に住み込み、その亡霊に悩まされるのに耐えられず、飲む酒代のために盗みを働いた男が窃盗罪で起訴された。七月十九日、東灘区本庄町深江沖で亀吉丸(四五トン)の大堀清美船長が機関長に殺され、エンジンを売り飛ばされる事件が起きた。同船はその後、生田区の海運会社に買い取られて葺合区真砂通二の浜へ引航され、番人役として西川信吉(五六)が雇われた。ところが毎夜のように若い船員風の幽霊が出るので、気の迷いかと思いながら酒で紛らわしていたが、月六千円の給料では足りず、船のクランクシャフトや煙突を売り飛ばそうとして捕まった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。