鬼の子孫を称する八瀬童子
どんな伝承か
八瀬は比叡山北西麓のやや広い範囲を指す地名で、現在の住居表示では八瀬秋元町、八瀬近衛町、八瀬野瀬町、八瀬花尻町の四地域に分かれている。ここの住民は成人しても子供のような童髪のままで、そのため「八瀬童子」と称され、自らを「鬼の子孫」だと名乗っていた。貴人の輿をかつぐ駕與丁を務めるようになったのは後醍醐天皇の時代とされ、室町時代には大葬で棺をかつぐことが少なくなかった。大正天皇の大葬では、ここから一二〇人ほどが出て棺を載せた輿をかついでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)